ラドン検出器は,α線検出部,波高分析部,データ制御部,の3つに大別される. α線検出部 †半導体検出器としてSi PIN型Photo Diode (HAMAMATSU製:S3590-09,1cm×1cm角形)を使用している.入射したα線はPD中で,電離エネルギー損失を起こして停止する.その間にα線のエネルギーに相当する電気信号(106程度の電子・正孔対)を発生する. 波高分析部 †PDからの電気信号は微弱なため,増幅・整形回路を必要とする.電荷積分型プリアンプにオーディオ用FET入力オペアンプ(OPA134, 入力バイアス電流5pA)を採用している.時定数20μ秒のCR微分回路とRC積分回路2段の組み合わせによって整形と増幅を行い,数V以上の波高の信号を得ている.マイクロプロセッサーにトリガー信号を与える比較回路とサンプル&ホールド回路を搭載している. データ制御部 †統合開発環境を備えたマイコンシステムArduino©3)を採用している.10 bit ADCを載せた8 bitマイコンチップATMEGA328を回路基板上に搭載し,Arduino©言語を用いて制御を行っている.比較回路からのトリガー信号によってマイコン上の割り込みプログラムを起動し,サンプル&ホールド回路にゲート信号を送り,ホールドされた波高電圧をADCでデジタル変換している.読み込んだデータはUSBポートを経由してノートパソコンに記録する.ノートパソコン側ではオープンソースプログラムのProcessing© を用いて処理をしている. 基板 †最新の回路図や設計図を掲載します。 データ制御コード †データを保存、取得するためのデータ制御コードを掲載します。 |