素核宇分野:
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素粒子物理学・原子核物理学・宇宙物理学と宇宙史
素粒子物理学、原子核物理学、宇宙物理学は、現代物理学の基盤を形成する分野です。素粒子物理学の目指すヒッグス粒子による質量の起源の問題、 原子核物理学の目指すクォーク・グルオンプラズマ相転移並びに宇宙初期の元素合成過程の研究、そして宇宙物理学が行っている銀河の進化とブラックホールの 探索は、宇宙の時間発展に対応しており、それぞれが宇宙の進化の過程(宇宙史)において重要なエポックを形成しています。ビッグバンに始まる宇宙の進化の 過程に関する知見の集積とともに、これらは深く連携し、統一的視点から理解されるべき分野であることが認識されるようになりました。 これらの研究分野では、米国フェルミ研究所Tevatron を用いたCDF実験、米国ブルックヘブン国立研究所RHIC加速器を用いたPHENIX実験、 さらに2008年には欧州原子核研究機構(CERN)において大型加速器(LHC)が稼動を始め、素粒子物理においてはアトラス実験、原子核物理では重イオン衝突実験 であるアリス実験が計画され、大型国際共同研究が数千人規模で実施される予定であります。また宇宙物理の分野では、世界各地の電波望遠鏡を駆使したVLBI研究が 進められると共に、日米欧の3局で南米チリのアンデス山脈高地において2011年完成を目指してアタカマ大型ミリ波サブミリ波電波干渉計(アルマ)が建設中であります。 宇宙初期における銀河形成と進化の研究に拍車がかけられるようになります。これらの学問分野では巨大研究チームを必要とし、多くの研究者需要が見込まれます。 | ||||
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