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当初研究計画

研究計画調書、交付申請書より抜粋

開発の主要な要件は、(1)高粒子密度下における性能、(2)経年変化、(3)高密度読み出し回路の応用、の3件に絞られる。(1)に関しては実際にプロトタイプを高圧ベッセルに組み込み試験を行い、(2)についてはUVレーザーや宇宙線による長期間運転により、その変動を調べる。(3)は、我々がPHENIX実験のために既に開発した世界初のパイプライン方式の飛行時間測定用集積回路を応用する。

ドイツのGSIグループから情報収集をしながら、ペストフカウンターのプロトタイプを準備し、試験を行う。主にレーザーを用いたテストベンチを本科研費に依って準備を行う。経時変化が主要な試験項目である。ドイツのGSI研究所に情報収集のために渡航する。ペストフカウンターの(1)〜(3)のテストを行うことによって本質的な問題点があるかどうか判断を行う。

平成10年度;ドイツのGSIグループと協力しながら、ペストフカウンターのプロトタイプ、及び、試験用高圧ガスチェンバーを作成する。レーザービーム及び粒子ビームを用いてテストを行う。経時変化が主要な試験項目である。ドイツのGSI研究所には、しばしば研究打ち合わせのために渡航する。 平成11年度;ブルックヘブン国立研究所のPHENIX実験のために我々が開発した世界初のパイプライン方式の高時間分解能飛行時間読み出し回路をALICE実験に応用する。飛行時間測定器全体のシステムとして性能、その安定性を長期にわたって測定を行いペストフ・カウンターが実用に足るものかどうか判定を行う。



平成13年5月2日